(出典:https://funky802.com/access/) 

毎年、FM802がゆかりの深いアーティストたちとキャンペーンソングを製作するプロジェクト、「ACCESS！」

2018年は尾崎世界観さんが作曲した「栞」（しおり）。

シンガーには、あいみょん／尾崎世界観（クリープハイプ）／片岡健太（sumika）／GEN（04 Limited Sazabys）／斎藤宏介（UNISON SQUARE GARDEN）／スガ シカオ という豪華なメンバーを迎え「Radio Bestsellers」というユニット名で曲を作り上げている。

今回はそんな Radio Bestsellers「栞」に込められた想いや歌詞の意味について考察します。

Radio Bestsellers「栞」歌詞の意味とは？

 栞ーRadio Bastsellers

作詞：尾崎世界観
作曲：尾崎世界観

途中で止めた本の中に
挟んだままだった
空気を読むことに忙しくて
今まで忘れてたよ
句読点がない君の嘘は
とても可愛いかった
後ろ前逆の優しさは
少しだけ本当だった

簡単なあらすじ
なんかにまとまってたまるか
途中から読んでも
意味不明な2人の話

桜散る桜散る
ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね
新しい街にいっても元気でね

桜散る桜散る
お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい
ずっといたいのにな」
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に咲いてる

初めて呼んだ君の名前
振り向いたあの顔
それだけでなんか嬉しくて
急いで閉じ込めた

あのね本当はね
あの時言えなかったことを
あとがきに書いても
意味不明な2人の話

ありがちで退屈な
どこにでもある続きが
開いたら落ちてひらひらと風に舞う
迷っても 止まっても
いつも今を教えてくれた栞

ありがちで退屈な
どこにでもある続きが
終わってからわかっても遅いのにな
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に泣いてる

この気持ちもいつか
手軽に持ち運べる文庫になって
懐かしくなるから それまでは待って
地面に水をやる

桜散る 桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね
新しい街にいっても元気でね

桜散る桜散る お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい
ずっといたいのにな」
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に咲いてる

この曲の制作者・尾崎世界観さんは「栞」（しおり）についてこう語っています。

春は新しく始まるスタートのイメージが強いと思うんですけど
同時に、終わりとか別れとか、そういうものもあると思っていて
そこはやっぱり無視したくなかった。
始まりとスタート＝終わりと別れだと思うので
今回はそっちから作っていきたいなと。
結局、別れと終わりも始まりに繋がる。
そういう前向きな気持ちに着地するように作りました

今まさに別れようとしている二人が今まで綴ってきた物語。
二人の今を綴る度に挟まれていた栞。
いくつもの短い物語のつなぎ目に必ず存在していた栞。
桜の花びらが舞うように綴った文字たちが舞って
物語をつないでいた栞もこれからは。。。

そんなイメージでしょうか。

桜散る 桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
今ならまだやり直せるよ が風に舞う
ウソだよ ごめんね 新しい街に行っても元気でね

「今ならまだやり直せるよ。　ウソだよ、ごめんね。　新しい街に行っても元気でね。」

この言葉に色々な気持ちが凝縮されているように感じますね。
本当は一緒に居たい気持ちをぐっとこらえて、二人が前に進めるようにと相手を気遣った精一杯の言葉。気遣ったことを悟られないように少し素っ気なく放つ言葉に胸をキュッと締め付けられそうになります。

この気持ちもいつか
手軽に持ち運べる文庫になって
懐かしくなるから それまでは待って
地面に水をやる

いつか「そんなこともあったな」と軽やかな気持ちで振り返ることが出来るようになるから、今は前を向いて進もうという前向きな気持ちが感じ取れますね。

その時は辛く悲しい別れでも、それは次の「始まり」であるから、前を向いて進んでいこう。そんなポジティブな気持ちにさせられる素敵な曲ですね。

終わりに

(出典:https://www.pinterest.jp/mishezx/music-クリープハイプ-creephyp/)

いかがだったでしょうか。

出会いと別れが多いこの季節。

Radio Bestsellers の「栞」を聴いて、自身の気持ちと重ね合わせてみてはいかがでしょうか。