きのこ帝国「金木犀の夜」歌詞の意味とは?その花言葉に注目!

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(出典: https://qetic.jp/music/kinokoteikoku-180910/295489/)

歌詞中に「金木犀(きんもくせい)の香り」という秋の気配を感じさせる言葉を使って、
ノスタルジックかつ艶やかに恋心を描いている、きのこ帝国「金木犀の夜」。

シンプルなリズムとメロディーではありますが、少し大人な雰囲気や感傷的な言葉にぐっと引き込まれる一曲です。

きのこ帝国の全曲を作詞作曲しているボーカルの佐藤千亜妃さんは、
この曲について、友達に「金木犀の曲、書いてよ」と言われたところから、いいねと思って、アイデアを膨らませていったそうです。

秋という哀愁漂う季節にピッタリの「金木犀の夜」。
今回はこの曲の歌詞に注目してその意味を探ってみたいと思います。

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きのこ帝国「金木犀の夜」歌詞の意味とは?

「金木犀の夜」ー きのこ帝国
作詞: 佐藤千亜妃
作曲: 佐藤千亜妃

 

だいたい夜はちょっと
感傷的になって金木犀の香りを辿る

何でもないふりしても
声が聞きたくなって
電話番号を思いだそうとしてみる

掛ける 掛けない
会いたい 会いたくない
いつの間にか随分遠くまできてしまったな

あの頃の ふたりは
時が経っても 消えやしないよね
いつか ほかの 誰かを
好きになったとしても 忘れないで

だんだん寒くなって
夏は通り過ぎてた 金木犀の香りで気づく

どうでもいいふりしても
君が好きなアイス見つけて
深夜のコンビニで 急に引き戻される

消える 消えない
泣きたい 泣きたくない
いつかきっと 笑って話せる日が
来るなんてほんとかな

あの頃の ふたりは
怖いものなど 何もなかったな
いつか ほかの 誰かを
好きになったとしても 忘れないよ

だいたい夜はちょっと
感傷的になって 金木犀の香りを辿る

秋に花を咲かせる金木犀(きんもくせい)。その花言葉をチェック!

まず、タイトルにもなっている「金木犀」という植物から簡単にご紹介します。

モクセイ科に属するこの金木犀は、「夏は通り過ぎてた 金木犀の香りで気づく」という歌詞の一節にもあるように、
秋に甘く香る下のような花を咲かせます。

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(出典: http://takabayashimanjiro.cocolog-nifty.com)

その香りで季節の訪れを感じさせてくれる金木犀。
その花言葉としては言われているのは、

・「謙虚」
・「陶酔」
・「初恋」
・「変わらぬ魅力」
・「気高い人」
・「真実」
・「真実の愛」

なのだそうです。

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きのこ帝国「金木犀の夜」歌詞の意味とは?

きのこ帝国の「金木犀の夜」を聴くと、その歌詞では、金木犀の香りがきっかけとなって、
昔一緒にいた想いを寄せる相手のことを思い出すような情景が描かれていることを感じます。

金木犀の花の花言葉で言えば、

・「初恋」

くらいがもっともしっくり来るのかもしれませんね。
(もう少し歳を重ねたあとの恋という印象も感じますが。)

この記事の冒頭に、この曲は作詞作曲をしている佐藤さんが、
友達に「金木犀の曲、書いてよ」と言われたのがきっかけとなって生まれたことを紹介しましたが、
佐藤さんはそのほかにも、この曲の物語性について、

昔はすごくドキュメンタリー性が強かったと思うんですよ。パーソナリティーというか。もちろん今も、感情的な部分や過去の景色は反映されてはいるんですけど、ノンフィクション的な感じに見えるストーリーテラーというか、状況を作って、その中に感情を当てはめていくという作り方ができるようになってきたので。全部がリアルじゃなくて、「この状況に置かれたらこう思うよね、じゃあ、あの頃抱いていた感情とどこが似てるかな」と思って、それとリンクさせて書いてみたり。

とコメントしています。

この何かテーマを設定した上で、そのテーマに物語を合わせていくという点で考えてみると、

この「金木犀の夜」は「金木犀の香り= 初恋」という大きなテーマを背景に感じてしまいます。

歌詞の構成を少しみてみましょう。

秋の夜の少し感傷的な時、
そして、少し寒さを感じるころになってその香りに気付かされる金木犀。

この曲の主人公と思われる人物はその金木犀の香りに昔一緒にいた人を思い出しています。

【1番】
何でもないふりしても
声が聞きたくなって
電話番号を思いだそうとしてみる

あの頃の ふたりは
時が経っても 消えやしないよね
いつか ほかの 誰かを
好きになったとしても 忘れないで

【2番】
どうでもいいふりしても

君が好きなアイス見つけて
深夜のコンビニで 急に引き戻される

あの頃の ふたりは
怖いものなど 何もなかったな
いつか ほかの 誰かを
好きになったとしても 忘れないよ

電話をかけようか、かけまいかで悩んだり、会いたい、会いたくないを自問自答するというちょっぴり切ない情景が描かれている1番は「いつか ほかの 誰かを好きになったとしても 忘れないで」という想いに帰結しています。

そして2番では、その「好きだった人のお気に入りのものに気持ちが引き込まれる」というストーリー。
そして、最後は「いつか ほかの 誰かを好きになったとしても 忘れないよ」という言葉で締めくくられていますね。

特に私が注目したのは、「どうでもいいふりしても」という言葉。

自分では特別相手のことを考えようとしているわけではないのに、フッと思い出される感じが、
どこからともなく香る金木犀の艶やかな香りとマッチしているのではないかと想像してしまいます。

「花の香りで蘇る昔の恋人(もしくは初恋の人)との思い出」。
色々な感情が混じり合って感傷的になりやすいこの季節にぴったりの一曲ですよね。

終わりに

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(出典: https://natalie.mu/music/news/237461)

いかがだったでしょうか。

今回は、きのこ帝国「金木犀の夜」という曲について、歌詞の意味を考察してみました。

よく、「その姿よりも先に香りで、その存在を知ることのできる花」として秋の訪れを知らせてくれる金木犀。

この曲の、「不意に思い出されるあの人との思い出」とリンクしているという私の解釈が適切かどうかは分かりませんが、「金木犀の夜」は、秋の夜長に寄り添ってくれる素敵な曲であるということは間違いなさそうです。

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