Mrs. GREEN APPLE(ミセス)「春愁」の歌詞の意味とは?
(出典: https://www.youtube.com/watch?v=k1Ci-5lr-DA)
複雑な感情が入り混じる10代の心によりそったMrs. GREEN APPLE(ミセス)のバラード「「春愁(しゅんしゅう)」。
過去に何度かライブで披露されたこともあって、ファンの方の間では隠れた名曲として知られていた曲なのだそうです。
ミセスの曲を作詞作曲しているボーカル・大森さんは、この「春愁」について、
高校を卒業した翌日ぐらいにワンコーラスを作ったので、まさに高校卒業したてのリアルな気持ちで書きましたね。僕は全日制じゃなかったし、桜がどうこうとか、きれいな歌にはならなくて、“春を愁う”という曲になったんですけど。
というコメントを残しています。
中学のときには不登校にもなっていることや、孤独であったことなども明かしている大森さんが書く歌詞には、
孤独を知った者にしか描けない光や、温かみを感じる優しさがあるような気がします。
「明るいだけではないけれど、どこかに光もきっとある」という温かい感情を抱かせてくれるこの一曲。
こんかいはこのミセス「春愁」について、その歌詞の意味を考えてみたいと思います。
Mrs. GREEN APPLE「春愁」歌詞の意味とは?
「春愁」ー Mrs. GREEN APPLE
作詞: 大森元貴
作曲: 大森元貴「早いものね」と心が囁いた
言われてみれば「うん、早かった。」
また昨日と同じ今日を過ごした
そんなことばっか繰り返してた「憧れ」「理想」と たまに喧嘩をした
どうしても仲良くなれなかった
青さのカケラが行き交うが
やっぱり摘み取ることは出来なかった大嫌いだ 人が大嫌いだ
友達も大嫌いだ 本当は大好きだ明日が晴れるなら
それでいいや
明日が来(きた)るのなら
それでいいや
あなたが笑うなら
なんでもいいや
世界は変わりゆくけど
それだけでいいや「ありがたいね」と心が囁いた
言われずとも ちゃんと解っていた
また昨日と同じ今日を過ごした
そんなことばっかり思ってた「涙」や「笑い」も少なかったりした
実はそんなこともなかった
春が息吹く 桜の花も舞いはせず
ただ陽に照らされていた大嫌いだ 今日が大嫌いだ
昨日も大嫌いだ 明日が大好きだいつか いつか
見つけてくれるのなら
いつか いつか
大切に思えるなら
あなたが生きてさえいれば
なんでもいいや
わたしが生きてるなら
それでいいや
それがいいや大嫌いだ 人が大嫌いだ
友達も大嫌いだ 本当は大好きだ
多感な時期に感じることを代弁してくれているような大森さんの言葉が並んでいる「春愁」ですが、
まずタイトルの意味に注目してみましょう。
「春愁(しゅんしゅう)というのは、「春の季節に、なんとなくわびしく気持ちがふさぐこと、春の愁い」を意味する言葉だそうです。(出典: デジタル大辞泉)
『愁い』は心配や不安という気持ちを表す言葉ですが、情緒的な「もの悲しさ」の意味で使われているのではないでしょうか。
大森さんも、「高校を卒業した翌日ぐらいにワンコーラスを作った。」というコメントからも卒業式に感じるような気持ちを想像すると分かりやすいかもしれません。
例えば、習慣的なことをただ繰り返しているように感じることがある学校生活。
「早いものね」と心が囁いた
言われてみれば「うん、早かった。」
また昨日と同じ今日を過ごした
そんなことばっか繰り返してた
一日一日は長く感じても、いざ過ぎ去ってみるとあっという間に感じることは誰しも経験したことがあると思います。
理想と現実に心がついていけないと感じるのも、この時期がピークかもしれませんよね。
そんな複雑な感情の中で揺れ動く心ですが、
サビでは。「人が嫌い、友達が嫌い、本当は大好き」という対局の言葉が並べられています。
大嫌いだ 人が大嫌いだ
友達も大嫌いだ 本当は大好きだ
MVの内容も含めて考えると、私がこの言葉から感じ取ったのは、
分かっていているつもりでも、普段当たり前になっていることのありがたさにはなかなか気付くことができないということ。
「無くなった時にその大切さに気付く。」というのは本当に人の本質を捉えている言葉で、
この「春愁」の歌詞にも共通している部分があるのではないかと感じます。
嫌いと思うことがあったとしても、最後にはその「大切さ」、「ありがたさ」にきちんと気付くことができる。
そんなことを感じさせてくれる温かい一曲ですよね。
終わりに
(出典: https://prcm.jp/album/killuagon/pic/75951373)
いかがだったでしょうか。
今回は、Mrs. GREEN APPLEの「春愁」について、その歌詞の意味を考察してみました。
数々のテレビやCMの曲に抜擢されているミセスの曲は、よくそのストレートな歌詞やキャッチーなメロディが取り上げられることがありますが、
ただ楽しくて明るい気持ちになれる曲というのとは少し異なります。
ミセスのメンバーと同世代の方たちはもちろんですが、10代のみんなが抱えている不安や悩み、孤独などを包み込んでくれる包容力があると思うのです。
高い共感性で多くのファンに支えられて、突き進んでいるMrs. GREEN APPLEの5人。
今後の活躍からますます目が離せません!
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