あいみょんが満月に込めた意味とは?「満月の夜なら」の歌詞がすごい
(出典: http://realsound.jp/2018/03/post-165811.html)
キャッチーなメロディーで満月の夜を過ごす2人を描いたあいみょんの「満月の夜なら」。
リスナーに解釈を委ねるような言葉が多く並ぶこの曲は、カラフルでありメロディックななんとも不思議な魅力に溢れています。
あいみょん本人は、
いつも歌詞の内容は聴き手に妄想させてなんぼやなと思っているんですけど、今回は特にそうですね。この曲は「アイスクリームってなんの例えなんだろう?」とか「スパンコールってもしかしたらあれのこと?」とか「『満月の夜なら』っていうタイトルは歌詞のどこにかかっているんだろう?」とか、いろいろ妄想を膨らませてもらって、何回も繰り返し聴いていただけたら本望です。
と語っていますし、解釈に正解はないのでしょう。
ですが、タイトルにもなっている『満月』が歌詞の中には出てこないというのも気になりますし、
あいみょんの言葉通り、アイスクリームやスパンコールの意味もやっぱり気になるという方は多いと思います。
そこで今回は、「満月の夜なら」についてあいみょん本人のコメントやインタビューを手がかりに、『満月』に込められた想いや、歌詞に出てくる言葉の意味を考察してみたいと思います。
あいみょんが満月に込めた意味とは?「満月の夜なら」の歌詞がすごい!
「満月の夜なら」ー あいみょん
作詞: あいみょん
作曲: あいみょん君のアイスクリームが溶けた
口の中でほんのりほどけた
甘い 甘い 甘い ぬるくなったバニラ横たわる君の頬には
あどけないピンクと更には
白い 深い やばい 神秘の香りもしも 今僕が
君に触れたなら
きっと止められない最後まで溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは優しく教えるよ
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 離れないでいてディープな世界 夜は魔界
暗いルームではルールなんてない
君のさりげない相槌だって
僕は見逃さない
イエスかノーかは別として
君の声仕草が物語る
心踊る 夜彩る 指が触れるもしも今2人の指先が強く絡み
熱く離れないと分かったなら溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは言わずもがな分かるでしょう
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 焦らないでいて甘いアイスクリーム
体温を上げる小さなスクリームが
ラブリー 耳元を狂わすよラブリー
淡いルームライト
ピンクの頬が杏色に照らされてスパンコールのように弾けて
溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは優しく教えるよ
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 離れないで溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは言わずもがな分かるでしょう
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 焦らないでいて
「満月の夜なら」ってどんな曲?
まず、あいみょんの「満月の夜なら」について歌詞を読み解くヒントになるポイントを簡単に整理しておきましょう。
1. 男性目線で歌われている
これはあいみょんがインタビューで認めていますが、「満月の夜なら」のカップリング曲「わかってない」が前者のアンサーソング(女性目線)のように受けとることもできる内容になってます。(実際には繋がっている訳ではないそうですが。)
2.「満月の夜なら」のMVでは男子が狼になるまでを描いている?
MVのテーマになっているのは、満月が空に昇るまで。男子達の青春を感じさせるシーンが散りばめられており、
あいみょんは、このMVのを例えるなら『狼になるまでかなぁ』とコメントを残しています。
3. スパンコールの本来の意味は『反射材』
ググってもwikiってもすぐに出てきますが、スパンコールは下の写真のような光を反射させるために用いられる服飾資材のことです。
(出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%スパンコール / https://item.rakuten.co.jp/bibichibi/xh0058/)
曲中に出てくる「スパンコールのように弾けて」という部分が何を意味しているのか気になりますよね。
あいみょんが『満月』に込めた意味とは?本人コメントをチェック!
あいみょんは「満月の夜なら」について語っていた時に、
2人は完璧とは言えない少し欠けた月。
これから完全なる満月に向かって溶けていくんだろうなあ。夜は長いから。
とコメントを残しています。
歌詞をなぞったようなこの表現には、あいみょんが「満月の夜なら」の中で描こうとした風景が現れているような気がします。
長い満月の夜を過ごす2人。お互いの気持がほぐれて、心許せるような関係になる様子を『満月』と歌っているのかもしれませんね。
男性は(女性も?)月の満ち欠けの周期の中で、月が満ちていくに伴って理性より本能が強くなると言われることがありますが、
まず『満月』という言葉に気持ちの高ぶりをイメージさせる効果があるし、この言葉自体にロマンティックな夜の意味が見え隠れしているのは間違いないでしょう。
あいみょんが「満月の夜なら」で描いた世界を考察
それでは、あいみょんのコメントを参考にして『アイスクリーム』や『スパンコール』の意味を考えてみましょう。
1つ注目したいのは曲の構成です。
君のアイスクリームが溶けた
口の中でほんのりほどけた
というふうに最初に『アイスクリーム』という言葉が出てくる出だしの部分。
ストレートに2人の営みという意味でとってもいいのかもしれませんが、『満月』という完成形に向かって、「心を許し合っていく2人の気持ち」という解釈もあるのかなぁと感じます。
あいみょんのコメントで言うところの、2人が満月に向かって溶けていくイントロの部分ですね。
曲全体の構成の面で考えても、この気持の高ぶりがイントロ→サビ→大サビ(間奏)→サビ(クールダウン)というふうに段階的に描かれてると考えると聴きやすいですよね。
例えば、間奏の一番盛り上がる部分で最初に登場したバニラのアイスクリームが再登場します。
アイスクリーム→スクリーム(叫び)という韻を踏んで滑らかに歌われていくブリッジの部分は、
甘いアイスクリーム
体温を上げる小さなスクリームが
ラブリー 耳元を狂わすよラブリー
淡いルームライト
ピンクの頬が杏色に照らされて
と続いていきます。
そして、感情の盛り上がりを段階的に描いた後、曲の一番盛り上がる部分で出てくるのが『スパンコール』です。
そう考えると『スパンコールのように弾けて』=クライマックスと考えるのが自然な捉え方でしょう。
ここでのクライマックスと言えば。。。と考えてしまうのは私だけでしょうか。
あいみょんの歌い方もここをピークに最後のサビでクールダウンしていくように聞こえる気がするのです。
終わりに
(出典: https://natalie.mu/music/news/276090)
いかがだったでしょうか。
今回はあいみょんが言葉を巧みに用いてロマンティックな2人の夜を描いた「満月の夜なら」の歌詞を考察してみました。
すこし曖昧表現も多くなってしましましたが、それもこの曲の醍醐味であり、想像力を掻き立てる部分ですよね。
あいみょんの魅力の1つは、一見過激に思える内容の歌詞であっても、それを音に乗せることによっていやらしさよりも美しさが際立った曲にできることなのかもしれません。
同性からも多く支持され、若者女性のアイコン的存在になりつつあるあいみょん。
これからも彼女の活躍に注目です。
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