たったさっきから3000年までの話(チャットモンチー)の歌詞がすごい!【意味考察】
(出典:http://www.chatmonchy.com)
2018年7月をもって解散することを発表しているチャットモンチー(CHATMONCHY)。
世の中のトレンドに左右されることなく、常に変わり続け、独創性のある歌詞や芯のある魅力的な楽曲で常に日本の音楽シーンをリードしてきた。
そんなチャットモンチーが6月に新アルバム「誕生」をリリースする。アルバムリリースに先駆け、リード曲である「たったさっきから3000年までの話」がアナログ盤にて一足早くリリースされる。
今回はその「たったさっきから3000年までの話」の歌詞の意味や込められた想いについて考察します。
チャットモンチー「たったさっきから3000年までの話」歌詞の意味とは?
「たったさっきから3000年までの話」ーチャットモンチー
作詞:橋本絵莉子
作曲:チャットモンチーあなたがかなりおじいさんになる頃
どんな日本なのでしょう
ドラえもんのお気に入りの道具が
ダイソーに並んでたりするでしょうかあいも変わらず地震大国で
北朝鮮とアメリカの狭間で
揺れているでしょうかあなたは座り慣れた椅子で
そんなニュースを見てるだけど眠る前には
ふっと笑えるような
そんな思い出に
囲まれているでしょうか私がかなりおばあさんになる頃
どんな気持ちなんだろう
クールなあの人の隣で
ボケたボケてないと騒いでるかなあいも変わらず優柔不断で
今とさっきの狭間で
揺れているのでしょうあの人は座り慣れた椅子で
そんな私を見てるたったさっきから3000年までの話
たったさっきから3000年までの話
チャットモンチーさんのラストライブ、、、感慨深い(。-_-。)#チャットモンチー#Mステ pic.twitter.com/MXjkfwGPYH
— 噛みィッチ/かむかむちゃん@ラズたりあん( ‘ω’o«歌舞歓楽余韻中»o@Ballad to余韻中 (@knight_stitch) 2018年6月1日
この曲を作詞したメンバーの橋本絵莉子さんはこの曲についてインタビューでこう語っています。
チャットモンチーの曲で、サビに言葉がない曲を作ってみたくて、作り始めました。サビでは一番言いたいことを歌ってきたんですけど、そこを聴いてくれた人の想像に任せるという風にして、そういう曲があったらいいなというところから完成して、一曲目になりました。
“サビは聴いてくれた人の想像に任せる”という新しい発想で作られ、歌詞の内容も非常にチャットモンチーらしいものになっていると感じますね。
あなたがかなりおじいさんになる頃
どんな日本なのでしょう
ドラえもんのお気に入りの道具が
ダイソーに並んでいたりするでしょうか?相も変わらずに地震大国で
北朝鮮とアメリカの狭間で
揺れてるでしょうか?あなたは座り馴れた椅子で
そんなニュースを見てる
だけど眠る前にはフッと笑えるような
そんな思い出に囲まれているでしょうか?
ドラえもんのお気に入りの道具がダイソーで買えるような世の中=変わっていること
地震大国で北朝鮮とアメリカの狭間で揺れていること=どうなるか分からないこと
あなたは座り馴れた椅子でニュースを見ている=変わらないこと
この曲の歌詞には未来に「変わっていること」「どうなるか分からないこと」「変わらないこと」の3つの要素が存在しています。
さらに言えば、
変わることへの期待
どうなるか分からないことへの不安
変わらないことへの安心感
という未来に対するなんらかの感情を表現していると思われます。
それらを踏まえた上で
「未来にはこんなカタチや感情があるよね、あなたならどんな未来を想像する?」
とリスナーへ語りかけているように感じますね。
そして解散を発表しているチャットモンチー自身も、いろんな可能性のある未来へ一歩踏み出そうという強い気持ちをこの曲で表現しているのかもしれません。チャットモンチーらしいとても素敵な曲ですね。
チャットモンチーの解散(完結)理由とは?これまでの軌跡!
2018年7月をもって解散が決まっているチャットモンチー。
その理由とは一体何なのでしょうか。
多くの人に愛される素晴らしい音楽を届けてきてくれた彼女たちの軌跡と共に、簡単に紹介してみます。
(出典: http://news.livedoor.com/article/detail/3359120/&http://www.chatmonchy.com)
バンド名: チャットモンチー (CHATMONCHY)
メンバー: 橋本絵莉子(ボーカル・ギター)/福岡晃子(ベース・コーラス)
所属レコード会社: Ki/oon Music
旧メンバー: 中村ゆみ(ベース)/石田えりな(ドラム)/そねかよ(ドラム)/高橋久美子(ドラム・コーラス)
チャットモンチーの結成は2000年にまで遡ります。
ボーカルの橋本絵莉子さんが中心となり、中村ゆみさん、石田えりなさんとバンドを結成。当初は徳島市を中心に活動をしていました。
そして、2002年には進路上の都合で中村ゆみさんと石田えりなさんが脱退し、高校の同級生で以前からチャットモンチーのファンであった福岡晃子さん加入となります。
さらに、福岡さんの大学のサークルの先輩で最初はサポートドラマーであった高橋さんが2004年4月に正式加入正式加入。これにより、数々のヒットを生み出した3人体制のチャットモンチーが出来上がりました。これをチャットモンチーの原型と考えている方も多いと思います。
高橋久美子が正式メンバーとなった同月には徳島で行われたはなはるフェスタのイベント「はな・はる・バンドコンテスト」でグランプリを受賞。
ミニ・アルバム「chatmonchy has come」
翌年、2005年にミニアルバム、「chatmonchy has come」でメジャーデビューと果たすと、フェスやライブを中心に人気を獲得していきました。
特に注目を集めたのは、2006年11月15日にリリースした3rdシングル「シャングリラ」で、この曲は初のトップ10入り・オリコン週間シングルランキング初登場第6位を獲得するなど『チャットモンチー』名を一躍全国区に押し上げたとされています。
そして2008年には初の日本武道館ワンマンライブを決行。この武道館ライブはメジャーデビューからわずか2年4か月という女性ロックバンド史上最短とされていますので、どれほどチャットモンチーが人気なのかよく分かりますよね。
そんな大人気女性バンドとして活躍していた彼女たち3人でしたが、2011年に転機が訪れます。
ドラムを担当する高橋久美子さんの脱退です。(現在は絵本作家や作詞家として活動)
これにより、2011年秋以降2人体制となったチャットモンチーは、サポートメンバー入れ替えながら活動していた時期を経て、最終的には2人組で活躍。
メンバー自身らの結婚・妊娠などを重ねながら活動を続けていましたが、2018年7月にはバンド解散が発表されました(2017年11月24日発表)。
『チャットモンチー』解散の理由とは?
チャットモンチーの2人は、『完結』という言葉を用いているそうですが、
その解散理由について、
解散理由については「今年の全国ツアー中、ツアーが終わったら次にどういうことをやろうかと考えているうちに、チャットモンチーという名前を脱いだ方が新しいところへいけるのではないかと思い始めました」。
とコメントをしています。
このコメントから、チャットモンチーとしての活動をしっかりと完結させて、新しい成長に向かって新たな一歩を踏み出したいという想いにも受け取れますね。
理由はどうであれ、これからの二人の活躍を見守っていきたいと思います。
終わりに
(出典:http://realsound.jp/2017/08/post-102275.html)
いかがだったでしょうか。
今回はチャットモンチーの「たったさっきから3000年までの話」について、歌詞の意味や曲に込められた想いを考えてみました。
ほっこりする歌詞の中に、未来への期待や不安、そして安心感など様々な想いを抱かせてくれるこの曲。新たな道を歩みだす彼女たち自身の未来への想いが詰まっている曲なのかもしれません。
解散は非常に寂しいですが、チャットモンチーの二人にとってもきっと次へのステップ。
これからの彼女たちの新しい活動にも期待しつつ、見守っていきましょう。
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