sumika「春夏秋冬」歌詞の意味とは?
(出典:https://goo.gl/nicG1Y)
8月29日にニューシングル「ファンファーレ / 春夏秋冬」をリリースしたsumika。
シングルに収録されている2曲はともに、劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』の楽曲となっており、オープニングテーマに「ファンファーレ」、主題歌に「春夏秋冬」が起用され、非常に注目が集まっている。
今回はその中からsumika「春夏秋冬」の歌詞の意味や込められた想いについて考察します。
(同シングルに収録されている「ファンファーレ」の歌詞についてはこちらからどうぞ。)
sumika「春夏秋冬」歌詞の意味とは?
「春夏秋冬」ーsumika
作詞:片岡健太
作曲:sumika桜の予報も虚しく
大雨が花を散らせた
4月の風
少し寒くて
夜はまだ長くて湿気った花火の抜け殻
押入れで出番を待った
煙たがっている
でも嬉しそうな
君を浮かべた本を読み込んで
君は真似しだして
いつの間にか膝の上で眠って居た秋寒いのは嫌って
体温分け合って
僕は凍える季節も
あながち嫌じゃなくなってありがとうも
さようならも
此処にいるんだよ
ごめんねも
会いたいよも
残ったままだよ嬉しいよも
寂しいよも
置き去りなんだよ
恋しいよも
苦しいよも
言えていないんだよまた風が吹いて
思い出したら
春夏秋冬
巡るよご飯の味
花の色
加工のない甘い香り
人肌を数字じゃなく
触覚に刻んでくれた
鼓膜にはAh
特別なAh
五感の全てを別物に変えてくれた今更ね
あれこれねありがとうも
さよならも
此処にいるんだよ
ごめんねも
会いたいよも
育っているんだよ嬉しいよも
寂しいよも
言葉になったよ
恋しいよも
苦しいよも
愛しくなったよまた風が吹いて
君が急かしたら
そろそろ
行かなきゃ
僕の番何千回
何万回でも
思い返してもいい
何千回
何万回
次の季節の為に春が来て
夏が来て
秋が来て
冬が来るそしてまた春に
次のまた春に新しい君と
やがて来る春に
劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』のストーリーを紹介
劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』は、膵臓の病気を抱えた高校生・山内桜良と同級生“僕”の関係を描いた物語となっている。
主人公“僕”は他人には全く興味がなく、いつも一人で本を読んでいるようなタイプ。
ある日、そんな“僕”が病院の待合室で一冊の本を拾って中身を見てしまう。
実はその本は同級生・桜良の日記帳だった。
その日記を目にしてしまった“僕”に桜良は、自身が膵臓の病気でもう余命がほとんど残されていないことを告げる。医師と桜良の両親以外で唯一病気のことについて知っている存在となった“僕”。
最期の日が来るまで、今まで通りの日常を過ごし、やりたいことをやり、残りの人生を精一杯楽しもうとする自由奔放な桜良に振り回され、“僕”の心は少しずつ変化していく。
そして二人が過ごした春が終わっていく。。。
「春歌秋冬」歌詞の意味とは?
劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』の原作者である住野よるさんは「春夏秋冬」を初めて聞いた時のことをこう語っています。
初めて聴いた瞬間、思わずその場で立ち上がって「そう! 膵臓はこういう話なんです!」と1人でうなりました。以前、僕の担当編集の方が「この作品はずっと土の中にいた主人公の男の子が、ようやく自分の力で顔を出す話なんですよね」と言っていて、それは僕も同感なんです。桜良は彼の人生に傷を残した。それを何回思い出してもいいけど、「次は君自身が歩いていかなくちゃいけない」ということを描こうとしたので。「春夏秋冬」を聴いたとき、そのことを改めて感じたんですよね。(引用:https://goo.gl/BjWvhA)
桜良と過ごした日々が“僕”に確実に影響を与えたこと。
桜良のことを失い、たくさんの思い出と共に、今度は“僕”が自分自身で歩んでいかないといけないということ。
それらのことを「春夏秋冬」は描いているということが分かりますね。
また、作詞を担当したsumikaの片岡健太さんはこう語っています。
アニメの制作チームと打ち合わせしたとき、「映画の最後のほうで流れる曲だから、作品を総括するような内容にしてほしい」という要望があって。まずはキミスイの中で起きたことを順番に書き出してみたんですが、映画を観ている人にはすでに伝わっていることばかりだし、それを歌詞の中で並べてしまったら、観客の皆さんを信じてなかったことになってしまう。そうじゃなくて、この映画を観た方が、物語を自分のものにできるような曲にしようと思ったんです。フィクションではなく、自分自身の話に置き換えてもらう、その第一歩につなげられるような曲と言うか。
(引用:https://goo.gl/BjWvhA)
映画の内容を意識していることはもちろんですが、映画を見た人が「春夏秋冬」を聞いた時に、自分自身に重ねることが出来る。そんな気持ちを込めて作詞をしているということが分かりますね。
歌詞の前半では「春」「夏」「秋」「冬」それぞれの季節に大切な人との間に起こった出来事,
大切な思い出が描かれています。
そしてその後の歌詞では君に伝えるはずだった大切な言葉や気持ちの数々が歌われていますが、1回目に出てきた時と、2回目に出てきた時では微妙に歌詞が変わっており、心境の変化が感じられます。
<1回目>
ありがとうも
さようならも
此処にいるんだよ
ごめんねも
会いたいよも
残ったままだよ嬉しいよも
寂しいよも
置き去りなんだよ
恋しいよも
苦しいよも
言えていないんだよ<2回目>
ありがとうも
さよならも
此処にいるんだよ
ごめんねも
会いたいよも
育っているんだよ嬉しいよも
寂しいよも
言葉になったよ
恋しいよも
苦しいよも
愛しくなったよ
春夏秋冬、季節が巡るたびに君への気持ちが変化していき、
新しい君と
やがて来る春に
また君に出会う時まで、それらの言葉や気持ちを大切に大切に想い、温めていくんだ。そんな気持ちが伝わってきますね。
大切な人を失ってすぐは、その人に伝えたかった言葉や思いが溢れ、自分の足で立つことさえもままならないけれど、季節が巡り時間が経つに連れて、自分の足でしっかりと立ち、それらの気持ちと向き合い、次に会う時までその気持ちを温めていく。そんな心情の変化が描かれているのではないでしょうか。
とても素敵な曲ですね。
終わりに
(出典:https://goo.gl/ow5fjm)
いかがだったでしょうか。
今回はsumika「春夏秋冬」の歌詞の意味や込められた想いなどについて考察してみました。
sumikaの楽曲は聴き終わった時に、素敵な物語を一つ読み終わったような感動を与えてくれるものが多いように思います。
ぜひ、sumikaの「春夏秋冬」を聴いてそんな素敵な感動を味わってみてはいかがでしょうか。
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