宇多田ヒカル「誓い」歌詞の意味や曲に込められた想いは?

宇多田ヒカル「誓い」歌詞の意味や曲に込められた想いは?

(出典:https://spice.eplus.jp/articles/172371)

宇多田ヒカルさんの7thアルバムとなる『初恋』。

そのアルバムに収録されている「誓い」はディズニーとスクウェア・エニックスから生まれた『キングダム ハーツ』シリーズ最新作『KINGDOM HEARTS III』のテーマソングとなることが決定しており、非常に注目が集まっている。

この曲は「Don’t Think Twice」というタイトルで英語版も制作されており、海外版『KINGDOM HEARTS III』にはこちらの楽曲が使用される。

今回はそんな宇多田ヒカルさん「誓い」の歌詞の意味や込められた想いについて考察します。

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宇多田ヒカル「誓い」歌詞の意味とは?

「誓い」ー宇多田ヒカル

作詞:Hikaru Utada
作曲:Hikaru Utada

運命なんて知らないけど
この際 存在を認めざるを得ない

本当にこんな私でもいいの ねえいいの
あんまり期待させないでほしいよ

今日という日は嘘偽りのない
永遠の誓い日和だよ
綺麗な花も証人もいらない
同じ色の指輪をしよう

悔しくて仕方がない
ダサいくらいしがみついたまま眠りたい 毎日 はああ

約束はもうしない
そんなの誰かを喜ばすためのもの
今言うことは受け売りなんかじゃない
約束でもない 誓いだよ
嘘つきだった僕には戻れない
朝日色の指輪にしよう

胸の高鳴りを重ねて踊ろうよ
今を生きることを祝おうよ

たまに堪えられなくなる涙に
これと言って深い意味はない
ただ昔を突然思い出し (ああ泣きたい)
開かれたドアから差し込む光
これからもずっと側にいたい
選択肢なんてもうとっくにない (ああ)

今日という日は過去前例のない
僕たちの誓い日和だよ
綺麗な花も証人もいらない
同じ色の指輪をしよう

Kiss me once, kiss me twice
一度じゃ足りない
Kiss me once, kiss me twice
あなたを下さい

Kiss me once, kiss me twice
Kiss me three times お願い
Kiss me once, kiss me twice
あなたを下さい (愛の 愛の)

日の昇る音を肩並べて聞こうよ
共に生きることを誓おうよ

宇多田ヒカルさんはインタビューで「誓い」という曲についてこの様に語っています。

「誓い」という曲の一部が『KINGDOM HEARTS Ⅲ』のトレーラーで公開された時、「リズムの取り方がわからない」、「どういう拍子だか理解ができない」という反応が多かったんです。私自身は、ごく普通で単純な、心地の良い6/8拍子のつもりだったんで、それはとても予想外な反応でした。それであらためて、自分がすごくスウィングを付けていることや、そこに細かく刻んだハイハットがさらにノリを複雑化させていること、ドラムとピアノが溜めたり突っ込んだりしていることが、実は独特なノリで、誰にでも感じられるものではないんだなと気付かされて。ドラムがクリスじゃなかったら、この曲は成立しなかったかもしれない。
(引用:https://goo.gl/kHkD67)

確かに宇多田ヒカルさん自身が語っている通り、TwitterやSNSなどで拍子感がとても難しいというコメントも多々見られましたが、これは天才的な音楽センスを持つ宇多田ヒカルさんだからこそ出せる、音楽の独特なノリであり、良さであることが分かります。

この曲は『KINGDOM HEARTS Ⅲ』のテーマ曲になっていますが、宇多田ヒカルさん自身はあまりそのことを意識せずに曲を書いたのではないかと思います。
それは、宇多田ヒカルさんの曲「光」が初めてKINGDOM HEARTSのテーマ曲となった時、宇多田ヒカルさん本人がTwitterでこの様に言っているためです。

「実は…(キングダムハーツ)やったこと無いんです…」
そしてその後、「ゲームのことも考えずに作ったんだけど、曲と絵がドッキングした映像を見たら、すんごい感動しちゃった」と告白したことは非常に有名な話ですね。

その後数年経っているので、もしかしたら今はKINGDOM HEARTSシリーズのゲームをやっているかもしれませんが、今回の「誓い」の歌詞を見る限りでは、曲を作るスタンスは変わっていないのではないかと思われます。

「誓い」の歌詞を見てみると、結婚をする二人が愛を誓っている曲であると考えることができますね。
そして「私」と「僕」という一人称が二つ出てきている所にも注目です。

まず最初の部分では「私」が出てきており、女性の方の気持ちを歌っていると思われます。

運命なんて知らないけど
この際 存在を認めざるを得ない

本当にこんな私でもいいの ねえいいの
あんまり期待させないでほしいよ

今日という日は嘘偽りのない
永遠の誓い日和だよ
綺麗な花も証人もいらない
同じ色の指輪をしよう

恐らく彼女は運命なんて信じないタイプだったのでしょう。
しかし、彼との出会いが運命的過ぎてそれを認めざるを得ないという気持ちになったのではないでしょうか。
彼と運命的な出会いを果たし一緒になることになり、本当に嬉しくて少し舞い上がってしまった彼女が少し冷静になり、もし彼と上手くいかなかったら?実は彼の気持ちはそこまでではないのでは?などあらぬ心配が頭をよぎり、「本当にこんな私で良いの?」「あんまり期待させないでね」などの言葉につながっているのではないでしょうか。

だけど今日は誓いの日。綺麗な花も証人も要らない。ただ私たちだけで良い。
一緒に歩んでいこう。そんな気持ちが伺えますね。

そして次は「僕」という一人称が出てきます。

悔しくて仕方がない
ダサいくらいしがみついたまま眠りたい 毎日 はああ

約束はもうしない
そんなの誰かを喜ばすためのもの
今言うことは受け売りなんかじゃない
約束でもない 誓いだよ
嘘つきだった僕には戻れない
朝日色の指輪にしよう

胸の高鳴りを重ねて踊ろうよ
今を生きることを祝おうよ

悔しいくらいに君に惚れてしまって、ダサいけど君にしがみついたまま毎日眠りたいくらい、それくらい大好きになってしまっているということですね。

ここの歌詞に出てくる、誰かを喜ばすための“約束”というのは、社交辞令のようなやり取りを言っているのではないでしょうか。
「またいつか会おうね」「今度また食事に誘うよ」
この様な言葉は約束とまではいかない気はしますが、厳密に言えば約束しているとも取れますよね。
そしてこれらの言葉は相手を喜ばす為に言っている言葉なのですが、結果として嘘になっていることがありますよね。

要するに、そんな約束なんて曖昧なものではなく、どこかで聞いた様な言葉を受け売りするわけでもなく、ここで君に言うことは「誓い」なんだ。ということを言っているのではないでしょうか。

たまに堪えられなくなる涙に
これと言って深い意味はない
ただ昔を突然思い出し (ああ泣きたい)
開かれたドアから差し込む光
これからもずっと側にいたい
選択肢なんてもうとっくにない (ああ)

今日という日は過去前例のない
僕たちの誓い日和だよ
綺麗な花も証人もいらない
同じ色の指輪をしよう

昔あった悲しいことや辛かったことを急に思い出して涙が溢れることがあるけれど、それには特に意味はないからい気にしなくて良いよ。
あなたとの新しい未来が光となって差し込んできている。
これからもずっと一緒にいたい、それ以外の選択肢なんてない。

Kiss me once, kiss me twice
一度じゃ足りない
Kiss me once, kiss me twice
あなたを下さい

Kiss me once, kiss me twice
Kiss me three times お願い
Kiss me once, kiss me twice
あなたを下さい (愛の 愛の)

日の昇る音を肩並べて聞こうよ
共に生きることを誓おうよ

一度や二度のキスでは全然足りない。あなたが欲しいの。

二人で肩を寄せ合って日が昇る音(朝にイメージされる全ての音のことを言っているのだと思います。)を聞こう。
そして、共に生きていくことを「誓おうよ」

「誓う」という言葉の輪郭がはっきりと浮き彫りになるこの曲は、愛し合った二人が共に歩んでいくこととはどういうことかを私たちに教えてくれているような気がしますね。
とても素敵な曲ですね。

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終わりに

(出典:https://goo.gl/kE4Uuc)

いかがだったでしょうか。

今回は宇多田ヒカルさん「誓い」の歌詞の意味や込められた想いについて考察してみました。

今年でデビュー20周年を迎えた宇多田ヒカルさん。デビューから20年経った今でも、彼女のアーティストとしての実力は圧倒的で、常にリスナーを驚かせ楽しませ続けています。

これからもその素敵な音楽で日本のみならず世界のファンを楽しませ続けて欲しいですね。

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コメント

  • Comments ( 1 )
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  1. 尾けられたり盗まれたりしてるのを分かって利用して書いたものを捨てていた。わざと盗らせていたのだ。意識的に。無意識的に。死んだフリをして。透明人間だ。あやつり人形。
    だから無かったことだ。書いたものの記憶なんか本当にゴミ箱に捨てていたのだ。人間じゃない。ただの紙切れだ。既に死んでるし殺されとるわ。

    0
    By all songs written by hikaru utada except where noted 

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